Creative NOMAD MuVo2 個人的レビュー
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Creative NOMAD MuVo2 4GB 個人的レビュー
物欲発動
   突発的に携帯型音楽プレーヤーが欲しくなった。(2004.1月)
出先のちょっとした空き時間・待ち時間に好きな音楽を聴いてリラックスしてみたい。
今まで遠出の時にはポータブルCDプレーヤーとCD20枚程を引っさげて持ち歩くなどしていたが如何せんシステムがかさばって仕方なかった。PCのハイパワー化によりmp3やwma, ogg vorbisといった優れた音声圧縮技術をカジュアルに扱う事ができるようになった現在、小型軽量なポータブル機でもmp3等がたくさん聴ければ嬉しいと考えるのはごく自然な流れである。そして最近、そういった携帯型MP3プレーヤーの市場はにわかに、しかし着実に賑わいを見せ始めている。このシーンを牽引しているのは言うまでもなくAppleのiPodである。大容量HDDを覆うエレガントなボディは、確かに所有する喜びを喚起するものであり、私もとりあえずiPodが気になりだした。
分類
 
 携帯型MP3プレーヤーの形態は大きく3つに分けられる。
 
シリコン型
HDD型
CD型
記録媒体
内蔵RAM
SDカード等
1.0"HDD
1.8"HDD
2.5"HDD
CD-R/RW
耐震性
携帯性

とにかく小さい

胸ポケットに入る
×
鞄に入れる

×
鞄に入れる

容量
×
128〜512MB程度

1.5〜4GB

15〜60GB

700MB*n
価格対容量比
 iPodなどはHDD型な訳だが、最近だいぶ小型化されてきたものの1.8"HDDを使っている為、更なる小型化は望めない。 カジュアルに使えるのはシリコン型であるが、HDDと比較してしまうと容量・コストパフォーマンスの観点で見劣りしてしまう。 しかし最近この両者を埋めるような1.0"HDD採用の"リトル "HDD型が現れ、04年には4GBまで容量を増加させたことで、携帯性・価格・容量のバランスが良くなり、注目を集め始めている。AppleもiPod miniを発表し、私も検討を始めた。(CD型は過去からの脱却のため?却下)
さらば
iPod mini
   iPod miniはMacintoshで知られるApple社の製品である。普段Windowsを酷使する私からするとPCとポータブル機との親和性は重大なポイントである。その点でiPod系はやはり不安感が残る。改善されてきたとはいえ、やはりMacベースに進化を遂げてきた感満点なのだ。一旦不安を覚えると、バッテリーの保ちがやたら短い上バッテリー交換不能、wma再生不可、良いとは言えない出力の質、などの欠点が気になって仕方なくなる。そもそも、iPod minの発売は3ヶ月後なのだ(2004.1月時点)。物欲が発生しているのは今この瞬間だ。となると、残った1"HDD搭載機の選択肢はRio NitrusRio Eigen、そしてCreative NOMAD MuVo2である。Rioの2機種はデザインが違うだけで実質1機種であり、結局NitrusMuVo2かに絞られた。
NOMAD MuVo2
v.s.
Rio / iPod mini
 
 容量的には4GB欲しい。4GBあれば192kbpsでエンコードしたmp3でもCD35枚程度は入りそうだ。1.5GBだと心許ない。この時点で、当時唯一4GBモデルのあったMuVo2がかなり有力に。とりあえず比較してみる。(2004.09月情報)
 
容量
5GB
4GB
5GB
4GB
ファイル管理
タグ情報
フォルダ階層
フォルダ階層
タグ情報
USBマスストレージ
対応
対応
対応
非対応
USB経由の充電
操作性
良さげ
ボタン小
そこそこ
かなり良さげ
液晶画面
バッテリー
20時間
14時間
14時間
8時間
SNR
85dB
98dB
98dB
リモコン
×
付属(後期)
付属
オプション
FMラジオ
×
別売リモコン
×
録音
×
別売リモコン
別売Dock
アンプ出力
16mW
30mW
30mW
付属イヤホン
良質
いまいち
いまいち
別売のなら
直販価格
\29,800-
\24,801-
\26,800
\28,140-
  どっこいどっこいだが、プレーヤーの基本的な部分として、フォルダ管理派はMuVo2、タグ管理派はNitrusというのがまずあるかもしれない。私はPC内の音楽はフォルダ管理でLilithで聴いているので、やはりMuVo2が合っているのかもしれない。USB周りのPCとの親和性、音質的にもMuVo2 が若干秀でていそうな気がする。
 *(2004.5月追記)*
 MuVo2のマイナーチェンジに伴い簡易操作が可能なSリモコンが標準付属となった。その代わりに本体ケースと、使い勝手の良かった短いUSB接続ケーブルは省略されている。
 *(2004.9月追記)*
 MuVo2の後継機
MuVo2 FMでは、Seagate製の5GBの1"HDDが搭載された他、本体にFMラジオ/ボイスレコーダを搭載するなど装備がさらに充実した。MuVo2 FMの発売に伴い、上記のように初期モデルから省略された本体ケースと、短いUSB接続ケーブルがオプション扱いで別売されることになった。
簡単な包装
   そんな心揺らぐ中、「MuVo2 4GBモデルを分解すると比較的簡単に4GBのMDが取り出せる」という衝撃的な情報が海外から入った。ここでいうMDとは勿論MiniDiskなどではなくデジカメユーザーなどにはお馴染みのMicroDriveの事だ。4GBのMDは\77,000位で販売されている中、MuVo2を分解すれば\30,000でお釣りが来るという裏技である(04年1月時点)。ハイエンドなデジカメは大抵記録媒体がCFでMDが使える。そして私はそういったデジカメに非常に興味がある。。。
 MuVo2なりNitrusなり携帯型MP3プレーヤーを買った所で、進化の速いこの分野だから、また他のプレーヤーに乗り換える事になるかもしれないし、逆に飽きているかもしれない。その時にMuVo2ならMDを取り出して4GBの記録媒体として第二の人生を歩ませることが出来る(確証が得られている)訳だ。PCの自作に通じる「使い回し」の香り、かなり魅力的に思えた。勿論、そんな行為はメーカーサポート外であるが、とりあえず当分は携帯型プレーヤーとして使い、旬を過ぎた後の余生の楽しみも用意されているという感じである。

 こうして発売間近のMuVo2 4GBモデルに心を決め予約を入れようとしたところ、限定数でブラックモデルを出すという事で、あまり限定ものに有り難みを感じる人ではないが、黒/シルバーの配色に魅力を感じ、限定ブラックバージョンを注文した。上記のMD狙いの裏技の噂が日本でも広まっていた事と、勿論携帯型プレーヤーとしての魅力の為、初期ロットは即完売というiPodもびっくりの大人気ぶりで、通販でも店頭でもほぼ在庫切れのようだ。そんな中首尾良くMuVo2を、それも限定ブラックバージョンを手に入れることが出来たのはかなりラッキーだったのかもしれない。とにかくMuVo2 4GB ブラックバージョンが手元に届いた。
 *(2004.5月追記)*
 MuVo2のマイナーチェンジに伴いブラックモデルも常時併売されるようになった。
 *(2004.9月追記)*
 MuVo2
後継機MuVo2 FMではホワイト/ブラック/ブルー/グリーン/ピンクの5色のモデルが用意された。
内容物    内容は標準的なものだが、USBケーブルが長短2種類入っていて嬉しい。これですぐさまPC2台に繋ぎ換えられる。本体ケースも付属するが、ケースに入れると本体操作はできない仕様だ。ちなみにプレスリリースには記載されていたネックストラップは付属していなかった(勿論ストラップホルダーはついている)。
 なかなか分厚い取説が入っていたので、これは読み応えがありそうだなと思ったが、多言語に対応している分で分厚いだけで、実質数ページ程度の簡素なものであった。それだけ操作も簡単という事であろう。
 ブラック/シルバーのボディはなかなか渋くて良い感じだ。ただし、iPod系に感じるマテリアルや佇まいの良さといったものは特には感じられない。しかし、嫌みのないプレーンな外観は好感を持てる。
 *(2004.5月追記)*
 MuVo2のマイナーチェンジに伴い簡易操作が可能なSリモコンが標準付属となった。その代わりに本体ケースと、短い方のUSB接続ケーブルは省略されている。
 *(2004.9月追記)*
 MuVo2の後継機
MuVo2 FMの発売に伴い、上記のように初期モデルから省略された本体ケースと、短いUSB接続ケーブルがオプション扱いで別売されることになった。
MuVo2 小さい!    改めて感じるのは、とにかく本体が小さく軽いという事である。バッテリーを入れた状態で、手持ちの携帯電話よりも軽い。表面の面積で言えばCDケースの1/4程度、MiniDiskよりも小さい。左の写真の底になっているのは片面一層DVD-Rでこれが4.7GB、MuVo2が4GBとほぼタメを張っているのだから凄い。何しろ掌の中に収まってしまう小ささなのだ。これならば毎日ポケットに入れて持ち歩こうという気分になれる。
 PCとの接続はUSBで繋ぐだけ(AC電源接続推奨)で至極簡単、リムーバブルディスクとして認識され、MuVo2の頭文字をとってMドライブに割り当てた。とりあえず1GB程曲を転送してみる。MuVo2側のフォルダ構成はルートディレクトリにプレイリスト用のPLAYLISTフォルダと(リモコン購入者用の)録音データ保存用のVOICEフォルダがあるだけで、あとは好きなようにルートにフォルダなりファイルなりを配置すればよい。ローカル側で予めフォルダ管理していた為、この作業は楽である。転送も適当なファイラでD&Dなりコピーなりすれば良い。USBマスストレージクラス対応の強みだ。また、転送中に本体に耳を近づけてみたが、本当にHDDが入ってるのかと不安になる程に静かだ。
 *(2004.9月追記)*
 ファームウェアver. 1.16.02よりVOICEフォルダの名前がRECORDINGSへと変更された。
 
暗闇とMuVo2     付属イヤホンは全く期待していなかったので、近所の電機屋で買ってきたSONY MDR-E931LPや手持ちの安ヘッドホンSONY CD-380BEHRINGER HPS-3000を繋いで聴いてみる。なかなか素直にワイドレンジで鳴っているようだ。いい感じ。ボリュームは25段階で、15〜20辺りが心地よい音量なので特別出力が高いという訳でもないのかもしれないが、過不足はない。ノイズらしきものは皆無で、SNR98dBというのも伊達ではなさそうだ。MuVo2には4バンド(100Hz, 800Hz, 3kHz, 12kHz 各±12dB)ながらEQがついており若干の補正程度なら十分の効果がある。カスタムモードで若干ドンシャリ気味にすると今の所具合が良い。MDR-E931は室内では破綻無くバランスの良い音を再生するが、室外では外音を拾って低音がスカスカになってしまう(ハウジングと耳の密着度を高めるとマシになった。低音自体は結構良く出ている)。密閉度の高いイヤホンも試してみたい。
 LAME192kbpsなmp3とWAVで比較するとやはりWAVの方が自然な感じがするのは分かってしまう。が、mp3のみ聴いていれば、かつ外で聴くようなシチュエーションであれば、mp3でも十分合格点である。
 今度は家庭用オーディオフルコンポーネントに繋いでmp3で比較してみる。対象はPCでLilithから再生しRME 96/8PSTで出力、アンプとスピーカーは同一でそれぞれYAMAHA CA-1000mkII、YAMAHA NS-300。結構差が分かる。MuVo2は線が、特に中高域の線が細く聴こえる。モロに情報量が少ない感じが。。まぁこの辺はD/Aやアナログ出力部の格の違いだろう。
 MuVo2の黒ボディだが、明るい場所よりも、薄暗い場所で見た時の方が良い感じだ。特に青色の液晶バックライトが点灯した時の、黒のパネルに映えるその具合が。

   操作性を細かく見ていく。基本的に曲選択は「フォルダモード」若しくは「プレイリストモード」の何れかになる。
フォルダモードではMuVo2に転送したフォルダ構成を辿り、プレイしたい階層で再生ボタンを押すことで、そのディレクトリ以下のファイルが再生される。こういったメニュー操作は再生中にも可能だ。ファイル再生順はファイル名に準拠し数字記号→アルファベット→ひらがな・漢字の昇順である。アルバムの曲順を揃える為にはファイル先頭に連番をふっておくと良い。通常、選択ディレクトリ直下のファイル→サブディレクトリ内のファイルの順に再生される。サブディレクトリもフォルダ名昇順に従い選択される。フォルダ管理がMuVo2の基本なので私は普段はこちらを利用している。 ちなみにこのメニューはファームウェア1.10.01のものである(現在の最新ver.は1.16.02)。

   プレイリストモードではPCで予め作ったm3uプレイリストに基づいて再生する。本体側でプレイリストを生成することはできない。m3uファイル作成は適当なソフトを利用しても手打ちでも可能であるが、2byte文字を含む場合正しく読み込まれないため、付属ソフトのCreative Media Sourceを用いると良い。こちらでは問題ない。フォルダ構成を飛び越えて選曲したり、簡単に曲順指定をできる利点がある。MuVo2では全曲から1曲を検索できない為、よく聴く曲はプレイリストに小分けして纏めておくと都合が良さそうだ。

   再生順序を決める再生モードはノーマル、1曲リピート、全曲リピート、シングル、ランダム、全曲シャッフルが選べる。私はシャッフル再生が好みなためランダムモードを常用している。この場合フォルダモードではサブディレクトリを含めたシャッフル再生が可能であり、ルートディレクトリでランダム再生させる事は全曲シャッフルと等価となる。この方法は私がPC上で行っているLilithを用いた音楽管理・再生法と全く同じなため有り難い。またプレイリスト内でのシャッフルも可能でプレイの自由度はなかなか大きい。ちなみにシャッフルでは重複した曲選択がなく、ランダムではそれがあるという点で、両者は似て非なる。
 曲の早送り/早戻しはできるものの、その間音が出ないのは残念だ。また、曲間ギャップも若干ある。ノンストップMixやライブ音源などは、全曲まとめてエンコードしておくか、音切れを覚悟するしかない。私は前者だ。

   MuVo2には4バンドのイコライザーがついている。予めロック、ポップ、ジャズ、クラシックの4つのプリセットが用意されている他、カスタムモードがあり自分でセッティングが可能だ。100Hz, 800Hz, 3kHz, 12kHzの4バンドで各±12dB調節ができる。各バンドを選択し十字キーの左右で調整する。バーが縦なので十字キーの上下を押してしまいがちだが、十字キーの上下は常に音量調節専用である。些細なことだが上下左右で調節できればベストだった。


   MuVo2では本体側でも曲の削除が可能だ。再生中であっても選択中の曲を完全に消去できる(一度確認をとってくるので安心)。とりあえずMuVo2に曲を転送しておいて、聴いてみて気に入らなかった曲をその場で消去できるというのは大容量プレーヤーらしい使い方だと思う。地味ながら便利だ。
 残念なのはボタンロック(キー誤操作防止)機能がメニュー内にある点だ。一般にポータブルプレーヤーにはスライド式のハードスイッチが付いている場合が多いと思うが、その方が確実に便利だと思う。
 他にも液晶画面のコントラストやバックライトの消灯時間、言語(日本語選択可)などのセッティングを行う「設定」項目や、別売リモコン使用者用のFMラジオ、ボイス録音等の項目がある。バッテリー保持用の電源OFFタイマーはあるが、純粋なスリープタイマーはない。一応、電源を切りたい時間程度の曲をフォルダかプレイリストに纏めてリピートをかけなければスリープタイマー的に応用可能であろう。
MuVo2 操作キー
   MuVo2のインターフェースは簡潔なものだ。十字キー(押込みボタン有り)と再生ボタンの2つの操作系とバックライト付きの液晶画面のみである。上記のメニューの操作は全て十字キーで行えるのだが、十字キーの上下は常に音量調節に割り当てられており実質左右と中央のPUSHボタンしかメニュー操作に使用しない。個人的にはボリュームは独立させた方が良いと思う。十字キーは小振りなため手の大きい人には少々ツラいかもしれない。もう少しクリック感もあってもいい気がする。私は指が細い方なので操作は一応できているが、できれば何らかの改善を望みたい所だ。ただし、シンプルなメニューのため、操作自体は小気味良く快適に行える。
 液晶画面には再生状況(再生/一時停止/停止/早送り/早戻し)や再生モード、EQモード、バッテリー残量、選曲数と現在の曲順、タグ情報(曲名・アーティスト名・アルバム名)等が表示される。勿論再生時間も表示されるが、残り時間などは表示できないようだ。一時停止の後、←(→)キーで停止になるが、停止状態ではタグ情報ではなくファイル名が表示される。画面サイズは小さめだが、小気味良い操作感に助けられ必要十分に感じる。もともと全曲から1曲をサーチするような機種ではない為、その向きにはタグ管理のNitrusなりiPod系なりがマッチするであろう。
 *(2004.9月追記)*
 MuVo2
後継機MuVo2 FMでは、メニューボタンをより使い易いスティックタイプに変更、再生ボタンにはバックライトを装備するなど、しっかり操作ボタンの改善がなされている。
Creative NOMAD MuVo2 4GB ブラックバージョン
   MuVo2の4GBモデルは1.5GBモデルに比べ電源管理等の改善により再生時間を14時間に延ばしているが、実際に192kbpsのmp3再生で12時間使ってみてもまだ再生できるようで(バッテリー検証)、メーカー公称値程度のバッテリーライフがあるようだ。16時間再生できたという報告もあり、勿論再生環境に依るだろうが、それを踏まえてもなかなか大したものである。
 掌に収まる本体の大きさなのでリモコンの必要性は感じていない。本体自体が既に大きめのリモコンのような印象なのだ。ポケットに入れておいてサッと取り出し操作すればよい。ただし、MuVo2に採用の4GB MDはこの手のHDDとしてはかなり外部からの衝撃に強いものなのだそうだが、それでもやはりうっかり落としたりしないように気を付けなければならないだろう。

 総じて MuVo2 4GBを気に入っていて当分は携帯mp3プレーヤーとして楽しめそうである。前述の通り携帯性・価格・容量・音質の面でバランス具合が絶妙なのだ。オプションとしての後生もまた楽しみではある。
 *(2004.9月追記)*
 
5GBに増量、本体にFMラジオ/ボイスレコーダまで搭載した後継機MuVo2 FMでは、おそらく携帯プレーヤーとしての完成度が更に高まっていると期待される。
04.01.30開設  04.09.14追記 
 
MuVo2で使える外部電源(単3ニッケル水素充電池利用)を自作する (実施は自己責任でお願いします)
単3ニッケル水素電池を使った外部電源制作

外部電源完成!

コンセントマークに変化
充電マークに変化
 
 MuVo2に付属するバッテリーDAP-MVAB1は薄型リチウムイオンタイプで、交換が可能である。予備分を購入しておけば確かに再生時間はどんどん増やせる訳だが、充電するにはMuVo2本体が要るため都合が悪い上に、経済的にも厳しい。そこで、一般的な乾電池を利用した外部電源を作れないものかと画策を立てた。
 MuVo2の外部電源入力はDC5V(アダプタの仕様よりMax1.5A)であり、その供給端子も極性統一型DCプラグと呼ばれる汎用型(EIAJ2)であるため自作には都合がよい。5Vに近い電圧を得る方法は様々だが、起電力1.2Vのニッケル水素充電電池を利用するのが簡便だ。すなわち、ニッケル水素電池を4つ直列に繋いで4.8Vの電圧を得る。フル充電直後のニッケル水素電池は1.3V程度の起電力を有するので4発でMAX5.2V、丁度良さそうである(通例本体設計にあたり、この程度の電圧差マージンは確保されているはず)。
 もっとも、付属バッテリーで半日程度は保つので十分と言えば十分なのだが、いざという時のため、そして興味本位で上記の外部電源を自作することにした(といっても回路は不要で、大それた事ではない)。
用意したモノ
電圧区分2(EIAJ2)のオス端子付き導線(@\280)、乾電池ケース(@\460)
単3ニッケル水素充電電池*4(既に所持していたモノ)
用意した道具
半田ごて、半田、テスター、ニッパー
 ケースはちょっと立派なモノを選んでみた。サイズはMuVo2より少し表面積が大きい程度で、黒ボディのMuVo2と好相性に見える。端子はL字型を選択。ストレートタイプのモノもあるし、導線なしのものも当然売っている。外部電源は鞄に入れつつ、本体は手元に置いて使えるようにコード長を長めにとった。私はOlympus C-3040Zというデジカメを使用しており、この電源がニッケル水素電池のため電池は使い回しである。よって、経費はとても安く済んだ。
 あとは、乾電池ケース側と端子側をはんだ付けすれば良い。小学生でも出来る作業だが、気を付けるべきは一点のみ、端子の極性と乾電池の極性を合わせる点である。端子の内側が+、外側が-なので、乾電池側もそれに従わせる。テスターは必須だろう。作業は5分程度であっさり終了した。
 いよいよMuVo2に接続して確認してみると、ちゃんと認識され安心した。試しに内蔵バッテリーを抜いてみたが問題なかった(コンセントマークに変化)。内蔵バッテリーを充電しながらの再生も可能であった。少々心配していた電流の量も足りているようだ。あとは、どれだけバッテリーが持続するかだが、また検証してみたいと思う。ちなみに内蔵バッテリーのバッテリー容量は900mAh、私の手持ちのニッケル水素電池のバッテリー容量は1700mAh(ただし結構古め)なので、今回自作したバッテリーは内蔵バッテリーの1.5倍程度は保つのではないかと予想される。
 手持ちの乾電池を有効利用して簡単かつ安価に外部電源を作れたので、ちょっと得をした気分だ。更に、アルカリ電池(1.5*4=6.0V)でも対応できる回路や保護回路を組み込んだり、携帯電話充電用コネクタ(同じ電圧仕様)を作ってみるというのも面白そうだ。ただし、くれぐれもこうした外部電源制作・使用は自己責任で願いたい。
 Bela Flekさん(HP: Bela 愛すべき仲間達)の報告によると、アルカリ4発6.0Vでも減圧回路なしで動作しているようだ。他にもMuVo2に纏わる、非常に参考になる記事が多いのでぜひ参照されたい。
 
MuVo2用のUSB給電専用ケーブルを自作する (実施は自己責任でお願いします)

上が自作したUSB給電専用ケーブル
下が製品付属のUSB接続ケーブル(短)
 
 MuVo2はUSB経由で給電可能だが、USBマスストレージクラスとしてPCに認識させている間は給電ができない。これはUSBの規格上(5V, Max 500mA)の問題で、必要な電流量(ACアダプタの仕様ではMax 1.5A)に満たないためである。そこでUSBケーブルを給電用にもう一本使ってやろうというのが今回のテーマである。
 つまり、データのやり取りは製品付属のUSBケーブルで行い、更にもう1本のUSBケーブルからMuVo2のDC入力に給電する。PC側にUSB空き端子が2つある事が前提だが、それさえクリアすれば重たいACアダプタを持ち歩かずとも外付けHDDとして、あるいは音楽転送にバッテリーを気にせず使える。また給電専用ケーブルを単独で使えば、充電だけしたい場合に、USBで接続した後Windows上で「ハードウェアの取り外し」作業をわざわざせずに済む(認識作業無し)という利点がある。という訳で今回も実用性+興味本位で自作してみた。
用意したモノ
電圧区分2(EIAJ2)のオス端子(@\80)、携帯電話充電用USB給電ケーブル(@\100)
用意した道具
半田ごて、半田、テスター、ニッパー
 携帯電話用USB給電ケーブルは100円ショップにあったもので、給電専用なのでケーブルの中身は直流伝送用の2本の導線しか入っていない。よって、携帯電話接続端子を切り落とし、替わりにMuVo2に繋ぐオス端子と導線とをはんだ付けすれば良い。例によって簡単かつ安く済む。注意点は自作外部電源の時と同様、極性を合わせる(オス端子の内側が+、外側が-)点ぐらいだ。テスターで計測した所、きっちり5.0V出ていた。MuVo2に接続し無事給電されることを確認した。
 これはマザーボードの種類などに依る話だが、私のPCは電源を落とした状態でもUSBポートには常に給電される仕様なので、常時この自作給電ケーブルが使える。よってACアダプタが不要になり、スペース的にすっきりしてかなり快適になった。
 
バッテリー持続時間の検証
内蔵バッテリー (公称900mAh)
12時間25分
MP3
12時間08分
WMA
6時間19分
WAV
 
自作外部電源 (公称1700mAh)
24時間04分
23時間 (推測値)  
12時間 (推測値)  
 
音量
16/25
EQ
カスタム
再生
ランダム
MP3
90% : CBR 192kbps
10% : VBR 224kbps
WMA
CBR 192kbps
WAV
CBR 1411kbps
   環境は、私が普段利用している状況を再現してある。バッテリーは内蔵のDAP-MVAB1及び、自作した外部電源の各々について検証する。測定はフル充電後に行い、MuVo2からの出力をPCで録音、音が途絶えた時点までの時間を波形編集ソフトで確認し、連続再生時間とする。再生中の操作は行っていない。
 あらかじめお断りしておくが、バッテリーの持続時間は上記のような条件や外気温、個体差など様々な要因が重なって決まるものであり、参考程度にして頂きたい。音量の大小は勿論確実に効いてくるが、ファイルの圧縮具合も重要かつ支配的で、当然ローレートの場合の方が再生時間あたりのファイルサイズが小さく、HDDへのアクセス時間も短くて済むためバッテリーはより保つ。つまり殆どのファイルをmp3@192kbpsとした私よりも、mp3@128kbpsな人の方がバッテリーは保つし、mp3@320kbpsな人の方が保たないという事である。
 内蔵バッテリーの方は左記条件のMP312時間半保った。公称値 (14時間) 1割減といった所で、携帯プレーヤーとしては比較的ハイレートな192kbpsメインである事を踏まえると十分合格点を与えられるだろう。勝手に電源が切れた後、もう少し余力があるようであったが、その分の時間は入れていない。また、WMAはあまり保たないのではと思っていたが、12時間と予想以上に保ったため驚いた。MP3とほぼ同じだ(高圧縮な低ビットレートWMAではまた状況が変わるかもしれない)。また非圧縮のWAVでは6時間強であった。この3種のフォーマットを比較すると、HDDアクセス頻度やデコードに要するパワーの相対関係がよく分かって面白い。
 自作外部電源の方は同条件のMP324時間保った。だいぶ使い込んだ私のニッケル水素電池であったが、公称値程度の容量はあるようで、内蔵バッテリーとの容量比(900:1700)がそのまま再生時間にも現れている。ニッケル水素電池は日進月歩で容量が増加しているのでより大容量のものを導入すれば持続時間は更に延びるだろう。また、充電直後の外部電源の電位差は実測5.3V、バッテリー切れ時は4.2Vであった。アルカリ電池3発(1.5*3=4.5V)+ダミー電池1発でも緊急的には動きそうだが、ちょっとマージンが少ないだろうか

 それにしても途中操作をしていないとは言え、内蔵バッテリー+自作外部電源を併用すれば連続36時間再生が出来るわけで、これは何とも頼もしい。長旅やカーユースなどでは重宝しそうだ。満足のゆく結果となった。 ちなみに併用時は、先に外部電源が完全に消費されてから内蔵バッテリーへと自動的に移行する。
残量表示と体感残量の対応    バッテリーの残量は、液晶画面に4段階で表示される。実際に使用時間と照らし合わせてみた結果では左写真のような印象で、説明書記載のものとはちょっと異なる気がしている。目盛りが1つの状態の"滞空"時間がかなり長く、粘るのだ。残り目盛りが1になった時点で折り返し地点を過ぎたぐらいの感覚で良いかもしれない。
 
MuVo2の本体操作ボタンの操作性を向上させる NEW
十字ボタンの操作性を向上
画像をクリックすると拡大画像が開きます
 
 MuVo2の本体操作体系は上述の通り2つの操作ボタンからなっており、特に十字キー(押し込み機能有り)の方はかなり操作の上で頻繁に触ることになる。しかし、この十字ボタンが小さめで、かつクリック感に乏しいために、MuVo2の操作感を損ねている感がある。そこで、簡便な方法でこの十字キーの操作性を向上させる策を施してみた。
 家具や電気機器を滑り止めしたり、傷付きを防いだりするためのグッズを使うというもので、ホームセンターや東急ハンズなどで簡単に手に入れられると思う。詳しくは左の写真をクリックして拡大していただきたいが、MuVo2の丸形十字ボタンの径に合いそうなサイズのドームorコイン形のソフトクッション(片面は粘着素材)を適当に探してきて、MuVo2の十字キーに貼るだけだ(簡単過ぎる)。これがかなり効果抜群で、衝撃吸収向けの素材(ウレタンとかシリコンとか)であるため、十字キーを押し込む際に適度な弾力感と節度感を伴い、もはや十字キー操作に神経を使う必要などないし、むしろ思わず積極的に操作したくなってしまう。更に滑り止めになるぐらいなので、十字キーに触れる際に非常に皮膚との取っ掛かりが良く、リモコンを使わず本体をポケットの中でボタンを探りながら操作する人(私)には特に使い心地が良いと思う。従来はボタンの位置的に右手(右親指)で操作するのがちょっときつかったが、この手法を使うとボタン面全体に指が吸い付く感じで全く苦にならない。耐久性も元来の目的から考えれば十分ありそうだ。
用意したモノ
直径10mm程度の透明ウレタン製滑り止めソフトクッション(10個@\200)
・具体的にはWAKI-DIYの粘着ソフトクッション(透明タイプ)
 問題になるとすれば、ボタンの嵩が高まるのでハードウェアボタンロック機構のないMuVo2では誤動作が増える恐れがある事ぐらいだろうか。とはいえ私の試した感じでは誤動作は今の所なく、とにかく操作感向上の恩恵を受けて、ますます快適に運用している。もちろん失敗しても剥がせば元通りなので大変お手軽な事この上ない。
 
MP3かWMAか...
 MuVo2で再生できる圧縮フォーマットは前述の通りMP3とWMAである。どちらを使うかは本人次第、特に既にPCで音楽ライブラリを構築してる人はそれに合わせる事になると思う。広く利用されており、ソフト(設定含む)も豊富・枯れた技術という事で私はMP3(LAME)を常用しているが、同一ビットレートでの比較だとWMAの方が若干滑らかで音の余韻・残響成分も良く現れる感じがする。しかしWMAは中高音域にフランジャーがかかったような感じが現れる事が多く、私はどうも気になってしまう(特に金物、パーカッション系の音)。昔のLAMEなMP3にもそんな感じがあったのだが現在は解消されていて、荒削りだがガッツのあるLAMEの音の感じが結構好きなのだ。このように、私的には聴き込んでみると両者の音の感触は異なるのだが、両フォーマットとも再生できる上、バッテリーの保ちもそう大差ないので、聴く曲のジャンルに合わせて使い分けてみるのも面白いかもしれない。
 
ファームウェアアップデート簡易履歴 ウンロードはこちらから)
 ファームウェアアップデートの度に使い勝手が増してきている為、特に理由がなければ最新のものを入れておきたい。アップデート時は必ずACアダプタを接続するよう注意されたい。  
ver. 1.16.02
 メニューに「FM地域」モードを追加
 「Voice」フォルダ名を「Recordings」フォルダ名に変更
 特定文字を含む音楽ファイルをプレイリストに追加した際に再生出来ない問題を解決
 メニュー表示のバグを解決
ver. 1.11.01
 電源ON・再生・一時停止・スキップのレスポンス向上, ID3タグ対応言語増加・半角カナ対応
 日本語対応強化, 稀にSmartScanが勝手に起動するバグを解消
ver. 1.10.01
 リモコン対応, メニューにフォルダ(ルート)を追加, Loading時間短縮, WAV音切れ解消
 USB脱着時高速化
ver. 1.00.02
 2004.01.26購入時点のデフォルトファームウェア
 
MuVo2 が万が一ハングアップした時は... (Recovery Mode)
 何らかの原因でMuVo2がハングアップしてしまった時の解決策を記しておく。まずは充電池を外して付け直し再起動してみよう。それでもダメだった場合はここを参考にRecovery Modeで起動してみる。USBケーブルを外し、ACアダプタのみを接続した状態で再生/一時停止ボタンを押しながら起動するとRecovery Modeに入る。できれば電池は外しACアダプタを使用されたい。右記の6項目があり適宜選択する。
1
 Run PC scan disk(PC接続しscan diskを行う)
2
 Clean up(?)
3
 Format all(フォーマット)
4
 Reload firmware(ファームウェア書換え)
5
 Connect to PC(PCに接続)
6
 Reboot(再起動)
 
私的 MuVo2 関連ソフトウェア の紹介
MP3エンコード
 CDからのリッピング&エンコード等を手軽に行える。勿論CDDB情報によるタグ情報入力も可能。
 エンコーダはLAME 3.95.1でコマンドは--preset cbr 192。ドライブはLG GSA-4040B搭載品
MP3タグ管理
 Excelライクな操作性でタグ情報やファイル名等の入力・訂正・相互変換を強力に支援してくれる。
 特に編集各種機能が痒い所に手が行き届いており、私の必須アイテム。
クリップボード拡張
 クリップボードを監視してテキストデータの履歴取得・ペーストをキーボードベースな操作で支援。
 SuperTagEditor改と組み合わせて快適なタグ編集環境を構築。
フォーマット変換
 WAV/MP3/WMA/Ogg Vorbis/APE/Twin VQ/FLACを相互変換してくれる。
 MuVo2で再生できるMP3やWMAに再エンコードする際に便利。
プレイリスト生成
MediaSource(付属品)
 パスに日本語を含む場合もMuVo2で認識可能。操作性はそこそこ。
 ファイル転送自体は私はファイラで行っている。
 
Creative Media Source によるプレイリスト生成 (Media Sourceのバージョンは1.01.84以上、MuVo2プラグインのバージョンは1.01.10以上)
  私はフォルダは2階層ぐらいまでにしてある。ジャンル分けとアルバムの整理を基本に考えているが、この辺りの管理法はその人の工夫次第であろう。MuVo2本体のメニューにはフォルダ・ファイル名昇順で現れるので名前の付け方もポイントになる。

以下STEP1,2,3のタイトルをクリックすると左の解説画面が切替わる。

MuVo2をUSB接続
Creative Media Sourceオーガナイザーを起動
新規プレイリストを作成

音楽ファイルを選択(複数可)し、右クリックメニューからプレイリストへ送る
この操作を繰り返す

曲順を調整する


これで終わりで、今作ったプレイリストはMuVo2のPLAYLISTフォルダに自動的に保存されているので便利だ。Media Sourceを使えば日本語フォルダ名、ファイル名でも問題が生じない。